成績が伸びる生徒の5つの特徴

塾に入ってから急激に成績を伸ばす生徒がいします。その子たちが持っている5つの特徴を紹介します。

■[1]達成したい目標がある

成績を伸ばす生徒みんなに共通する特徴は何でしょうか。それは目標があることです。特に急に成績を伸ばす生徒は必ずと言っていいほど目標があります。「絶対に能代高校に行きたい」とか「国立大学に入りたい」など、はっきりした目標と決意があります。能代高校に入るために、実力テストで400点取ることを目標に頑張って、成績を伸ばしていく生徒は毎年何人もいます。

M君の実力テストの点数は260点でした。この点数では能代高校合格はまず無理です。塾に入ってしばらくは小テストの点数がほぼ最下位でした。小テストが返されるとき、結果を知ってうっすら涙を浮かべていたこともありました。周りの目もあり、かなり恥ずかしく、悔しかったと思います。しかし、M君は能代高校へ行くという強い決意がありました。

■[2]分からないところを質問する

M君は分からなかったことを授業の後に質問に来ました。「なんでこの答えになるんですか。こっちじゃダメなのはなんでですか。」としつこく質問してくれました。

質問に来てくれると、M君がどんなふうに成長しているかがよく分かります。前回は覚えていなかった英単語をしっかり覚えていたり、数学の問題の中にあるヒントに対する反応が速くなっていたり。そういうことがつぶさに分かるのです。正しい方向に努力できているな、今はまだ260点ちょいだけど、まだまだ成績が上がっていくな、と予感することができました。

初めは小テストの成績が伸びていきました。塾の数学と英語の小テストを毎回丁寧に復習していたようです。

■[3]授業を集中して聞く

塾の小テストが良くなると、学校の授業が分かるようになっていきます。分かる授業は集中して聞くことができます。教科そのもののおもしろさも発見しやすいですから、ますます興味を持って聞く。そうして、M君の実力テストの成績を300点を超えました。

■[4]成績が下がってもあきらめない

もちろん、勉強しているからといって順調に伸びていくわけではありません。M君も途中で成績が下がってしまうこともありました。

成績が下がってしまったとき、「自分は頭が悪い」と思う生徒がいます。勉強しているのに成績が悪いのだから頭が悪い。あるいは、自分は勉強には向いていない。

そう決めてしまうと、伸びていくことができません。スポーツでも同じですが、負けたときは「切り替え」が大事です。

M君は成績が下がったとき、私の顔を見て「成績が下がってしまいました。」と申し訳なさそうに報告しました。成績が下がったのは私の責任でもあります。しかし、M君は自分の努力が足りないせいで成績が下がったととらえていました。私は「勉強してても成績が下がることはある。なぜ下がったのか原因をはっきりさせて、復習していけば必ず成績は上がるよ。」と励ましました。私の言葉を信じてくれたのでしょう。M君はそれまでと変わらず授業に集中し、これまで通り質問に来てくれました。

■[5]自学自習の時間がとれている

成績が伸びる子は自学自習の時間もしっかりとれています。休日は図書館に行って勉強したりしているようです。次の質問に来たときにノートがすごく進んでいるのを確認することができます。

ただ、M君はすこし違っていました。塾での授業への集中がすごかったので、家でもたくさん勉強しているだろうと思いましたが、自分では「勉強もしているけどそこそこ遊んだり、だらけたりしてますよ。」と言ってました。お母様に聞いてみても「たしかに家で勉強はしていますが、ずーっとしているわけではないですよ。友達と遊びに出かけますし、部屋に入れば分かりませんが、ゲームをしていることもあるはずです。3時間も勉強しているということはないと思いますよ。」とおっしゃっていました。それを聞いて驚いたものです。

M君は適度に休憩をとって勉強していました。それがずーっと頑張り続けることができた秘訣だったのかもしれませんね。そして、無事、能代高校に合格することができました。

以上5つの特徴を書きました。あと一つ付け加えると、「早くはじめること」も大切です。とても頑張っていたのに、入試に間に合わなかったということも起こります。早く始めることで目標を達成する可能性が飛躍的に高まります。みなさんの努力が報われますように。

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