勉強の効率を上げる2つのコツ

1つのことを理解し覚えるのには時間がかかるものです。しかし、その時間を短くすることができるとしたら・・・。その方法について考えます。

 勉強するのにそんなにたくさんの時間は割けません。みんな部活動や遊びで忙しいのです。できるだけ短い時間で、効果のある、テストの点数を上げることができる、そんな勉強する必要があります。

■その1 授業を100パーセント活用する

 最も効率のいい勉強の方法は間違いなくこれです。授業を100パーセント活用するのです。ところが生徒の話を聞いていると、学校の授業を無駄にしている人が多過ぎます。高校生に中学生に多いです。寝たり、ボーッとしたり他のことをしたりして授業に集中できていないようです。
 「あの先生の授業は分からないから無理。」
 「授業がつまらなすぎ。」とまあ、言いたい放題です。

 基本的には学校の授業をきちんと聞いているだけで、理解し成績を上げることができるようになっています。授業では説明も丁寧に行われます。たとえば数学であれば問題演習する時間があるし、英語であれば音読練習などが行われているはずです。その貴重な時間をボーッと過ごしてしまっているのです。なぜなら「授業が分からない」から。
 授業で分からなければ、あとで理解するための時間をもう一度とらなければなりません。その分余計に時間がかかります。授業で理解していれば、その時間をとる必要はありません。大幅に時間を節約できます。
 授業が分からないのは、授業を聞くための知識が足りないからです。これを前提知識といいます。今までのどこかの時点で「分からない」が生じています。そこに戻って、理解する必要があります。

 一回の授業でしっかり理解できる生徒たちは成績が良いです。その生徒たちは「授業が分かる」→「問題が解ける」→「おもしろい」→「成績が上がる」→「次の授業が分かる」→「問題が解ける」・・・という良いサイクルにはまっています。
 逆に、授業が分からなくなっている生徒たちは「授業が分からない」→「問題を解くことができない」→「つまらない」→「成績が下がる」→「次の授業も分からない」という悪いサイクルにはまっています。

 悪いサイクルにはまっている人は今すぐ抜け出す必要があります。たとえば、中学2年の途中から分からなくなり、悪いサイクルにはまって、1年過ぎたとします。すると、ひどい場合は1年分の授業が無駄になるのです。良いサイクルにはまっている人がどんどん成長している間、自分は全然成長しません。
 今すぐ悪いサイクルから抜け出して良いサイクルに入るよう、分かっていないところ、忘れてしまっているところ見つけ出し、早めに対策する必要があります。問題を解き直してみる、先生や友達に質問する、ネットの動画で調べてみる。手段はたくさんあります。あなた自身がやろうと思えばできるのです。
 そして、その後も授業で分からないことがあったら小さなことでもすぐに解決します。その後の授業を無駄にしないために。

■その2 友達をつくる

 中学生や高校生にとって1番大事なものは何だか知ってますか?あなたは中学生高校生だった場合、大事なものは何ですか?
 それは友達なのだそうです。「友達と仲良くなる」「友達を怒らせない」「友達に嫌われない」「友達とうまくやる」これが中高生の最大の関心事となっています。人間の成長の過程で、中高生の時期そういう時期なのです。そのため友達が言った言葉は、先生の言葉より、親の言葉より心に残ります。重要度が高いのです。
 今自分がそういう時期にいるということを活用します。つまり友達と勉強の事についてよく話すようにするのです。
 「友達とまで勉強の話をしたくない」と思うかもしれません。
 しかし探してみれば、勉強について話したい生徒がいるものです。目標があって勉強に前向きな生徒がいます。そういう人を探して友達になりましょう。
 塾でも、成績の良い人たちは友達同士で難しい問題を解きあったり、話し合って問題を解決したりしていることが多いです。
 私自身も学生時代に、友達のMくんと休み時間に世界史の問題の出し合いをして、短期間でかなり覚えた記憶があります。ものすごくよく覚えられたのは、今にして思えば「友だち効果」だったのです。

 授業を大事にし、勉強の友だちを作り、時間を有効に使って学校生活を楽しんで、多くのことを学び身につけましょう。

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