私がやった受験勉強

私が大学受験のときにした受験勉強について、書いてみたいと思います。

高校生になって、もうすぐ2年がたとうとしていました。中学生の時にはあんなに憧れていた能代高校での生活でしたが、いつしか毎日同じことの繰り返し。つまらないものになっていました。それまでの高校生活を振り返ってみても特に楽しい思い出もなく、「あーこのまま高校生活は終わるのかなぁ」と思っていました。

しかし大学受験することに決め、目標を北海道大学に決めたとき、ワクワクしたのを覚えています。

◆受験勉強をはじめる!

高2の秋の定期考査の結果が思わしくなく、能代高校の順位が 310人中298番を記録し、担任の先生に、「あまりに成績が悪いので今から頑張っても、入れる大学がありません。」と告げられました。それで一度は就職も考え、就職情報誌を眺めてみましたが、やってみたいと思える仕事が一つもありません。「じゃあとりあえずやれるだけ努力してみよう」と思って始めた受験勉強でした。

レベルの高い大学は授業料も高いと思い諦めていたのですが、国立大学はどこも同じ金額だと知り、驚きました。東京大学も秋田大学も同じ、だったら東大に行ったほうがお得だ!と思いました。しかしさすがに東大は無理だと思ったので、北海道大学を目指すことにしました。理由は旧帝大で、入れたらちょっとかっこいいから。そして、当時はバイクに憧れていたので、北大に入って北海道をバイクで走り回れたら最高だろうな、と思ったからです。それくらいの理由でした。今思うと恥ずかしいです。

しかしそこから始めた受験勉強が自分の人生を変えたと言っていいと思います。 本当にたくさんの壁がありました。

◆集中力がない!

自分で机に向かい勉強しようと参考書をひらき、読み込みます。ところが、大変なことが起こりました。集中が続かないのです。10分も続きません。すぐに別のことを考えてしまうのです。あれ?おかしい。ちゃんと集中しなきゃ。気を取り直して再び参考書に取りかかります。するとまた別のこと考えてる自分に気がつきます。これは焦りました。独学で勉強して今までの遅れを取り戻そう思ってたのに目の前の参考書に集中できないのです。ぜんぜん勉強が進みません。

当時、最初に取りかかった教科は英語です。中学校のときに頑張ったおかげで、英語だけは50点くらいとれていたのです。(あとの教科はすべてそれ以下でした。) 高校から渡されていた「即戦ゼミ3」が最初に手を付けた参考書です。高校の英語担当のリンダ先生がおすすめしていたので、それを信じて取りかかったのですが、書かれていることの意味が分かりません。どうしてその問題の答えがそれになるのかさっぱり分からないんです。 だから集中力も全然続かなかったのです。

◆分かるから集中できる

そこで私がやったこと。それは単語を英語の辞書で調べ、日本語になおして意味を確認していくことです。そして問題のひとつひとつ、解説のひとつひとつに納得感を得てそれから先に進む。2ページ進めるのに30分くらいかかかるやり方でした。こんなこと続けていて本当にこの300ページもある参考書が終わるのかと気が遠くなりました。でも、理解できているだけマシなはず。これを続けていけば成績が上がるはずだ。考えても分からないとすぐに集中を失い、我に返るということをを繰り返していましたがなんとか続けていきました。

実はそれだけ時間がかかったのは最初だけ。やり方に慣れて、少しずつペースが上がっていきました。

◆集中が続くようになる

ただ、集中している状態が続かないことはずっと大きな悩みであり続けました。それまで自分がいかに勉強していなかったかということを痛感させられました。中学生の時の方がまだ集中してたよななんて思いました。その悩みも勉強を1週間、1ヵ月、3ヶ月と続けるに従ってだんだん解消されていきました。連続で2時間位は集中できるようになりました。気がついたら2時間たっていた、という状態を経験するようになりました。人間慣れるもんだなぁと感心したのを覚えています。こんな俺でも、続けていれば2時間集中できるようになるんだと。それはその後の大きな自信になりました。

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